音響設備の改修工事の専門家として、ケーブルで音が変わるかと聞かれれば間違いなくイエスですが、高額なものが必要かと聞かれれば答えに詰まります。

やはり信号として脆弱な高音域のF特性がケーブルによって若干変化するので、ケーブルが変わると人は音の雰囲気に変化を感じます。高音が変われば低音の印象まで変わって来る事はユニット交換される方ならご理解いただけるでしょう。

S/N比もケーブルによって変化します。電磁波の飛び交うリビングルームでケーブルはアンテナとなってノイズを拾いますし、アンテナですから長さや太さによっても拾いやすい周波数が変化します。極端に能率の高いスピーカーをお使いの方はノイズによる変化を感じやすいと思います。ノイズの種類は環境によっていくらでも変化しますし、ノイズが混じっている方がいい音に聴こえると言う事も十分考えられます。

F特とノイズでケーブルの音は七色に変化します。

しかし品質は必ずしも値段に比例しません。例え300円/1mのケーブルを特別に色違いで作ってもらっても、生産数が少なければその費用は莫大なものになります。

それにどんな優れたケーブルを繋げても、その後ターミナル、内部配線を経て、ネットワークのながーいコイルを通過しもう一度内部配線を経てようやくスピーカーへたどり着くわけです。

では試しにデジタルチャンネルデバイダーを使って増幅回路からスピーカーへそこそこ良いケーブルで直結したらどうなるでしょう?ベールを二枚も三枚もはいだような素敵な音が出るのでしょうか?

やってみた感想は「意外と変わらない」です。